社労士 勉強 テキスト中心 問題中心

テキスト中心学習なのか、問題演習中心学習なのか

難関国家試験の社労士試験を突破するために、あなたはどのような勉強方法を考えていますか?

 

一般的なイメージであれば、テキストをじっくり読んで理解を深め、それから、あるいは同時に問題演習を行なうという流れになるのではないでしょうか?

 

小さい頃から、自分も含めて学校でのテスト勉強をそんな感じでやってきた人も多いと思うので、テキスト中心に勉強するというやり方に疑問を感じることも少ないのかなと思います。

 

この学習方法はいわばテキスト読みを中心とした勉強となるわけですが、
しかし、ここで
合格力が効率よく身に付くかどうか
というポイントの大きな分岐点があるとは思ってもいないでしょう。

 

おっさん

私自身も、そんな勉強方法が当たり前だと思っていましたので、まずはテキスト読みから学習をスタートしました。

 

そして2回ほどテキストを通読してから試しに問題を解いてみましたが、驚きました!
ほとんど解けないんですね。

 

さらに、
問題の意味もよくわからない・・・・(゚-゚;)

 

そんな状態だったんですね。

 

でも、それはあとで振り返ってみれば誰でも一緒だったんですね!
たとえ、
繰り返し覚えるくらいテキストを読み込んでも、本試験レベルの問題は解けないんです。

 

自動車学校の講習でどれだけ講義を聴いても教本を読んでも、いきなり路上で運転なんてできないのと一緒なのかもしれません。

 

しかし、「テキスト中心学習」とは違った学習スタイルで確実に結果を出すことが十分可能です。

 

それが、私がオススメしている「問題演習中心学習」です。

 

私が仮にこれから社労士試験以外の国家試験を受験することになっても、間違いなくこの学習形式を取るでしょう。 それだけ確信を持っています。

 

もっとも、この学習法はただ単に問題演習を学習の中心に据えただけではありません。
問題演習に高速回転学習法を加えることで、バツグンの結果を出すことが可能になるのです。

 

高速回転学習とは、スピード感を持って問題演習を行うものです。じっくり問題を解いていく感覚ではなく、問題を読んだらすぐ解答文を読んでいきます。
問題集をテキストのように読んでいくのです。それも、スピード感を持って・・。

 

問題を解くのは、その作業を進めて、1回、2回と最後まで進んでからです。

 

さらに、後で説明する
問題とテキストのリンク作業は、その繰り返し学習の中で組み込んでいきます。
こうすることで、問題文を読んで正解肢を導く実力が確実に早く身に付きます。

 

社労士試験に何年も挑戦しているけど、なかなか合格点に届かない。勉強はそれなりにしているのに・・・。
そんな方はもしかしたらテキスト中心の勉強で主で問題演習を後回しにされているのかもしれません。

 

問題演習中心学習とは

 

「テキスト・過去問題集・予想問題集をどのように活用するか?」
社労士試験の学習方法の中で最も悩むのがここの部分ではないでしょうか。

 

「過去問題を繰り返し学習した」
よく合格体験記で出てくるフレーズですが、受験生だった私にとって知りたかったのは、具体的にどのように繰り返したかということでした。

 

ある社労士予備校の先生が、
「受験時代に過去問題集を100回以上繰り返した」
という逸話を聞いたことがありますが、いったいどうしたらそんなにできるのか、受験生の私にはとても不思議でした。
今も疑問のままですが・・・。是非どのようにやったのか聞きたいところです。

 

では、前置きはこれくらいにして、さっそく具体的にいきましょう。

 

私の場合、テキストを読むのは正直辛い作業でした。すぐに集中力がなくなってくるのです。
まあ、1時間が限界でした。私のようなタイプはテキスト主導でいってもなかなか勉強がはかどりません。

 

合格体験記によっては、
「テキストの反復読み込みで出題範囲をほぼ把握し、問題演習は直前にやれば十分だった。」
というような内容のものもあったと記憶しています。しかし、私にはとてもできない勉強法です。

 

では、どうするか。
それは、問題演習を学習の中心におくというものです。

 

こう書くと、

 

「そんなことは昔からよく言われていることじゃないか!」
「従来の学習法とどこが違うのか?」

 

こう思われてしまうのですが、根本的にテキスト・問題集に対する位置付けが違うのです。

 

多くの社労士受験生はテキストの内容をある程度理解してから、次のステップとして問題演習で実践力をつけるというやりかたです。

 

同時平行的に問題演習に取り組む方もみえるでしょうが、いずれにしてもテキスト主導型の学習スタイルといえます。小さい頃から、そういう学習スタイルに馴染んできた方が大半でしょうから、同然でしょう。

 

しかし、社労士試験のような資格試験と学校のテストは、根本的に違うものだということを理解しなくてはいけません。

 

私が提案しているのは、

 

ポイント問題演習自体をテキスト学習の代わりとするということです。

 

テキストの位置付けはといえば、参考書とか辞書といったらわかりやすいでしょう。

 

ただ、まったくテキスト読みを無視するということではありません。
学習進度によって具体的なやり方は違ってくるのですが、全くの社労士初学者であれば、科目の概要把握のためにテキストなりを読むことは有益です。

 

しかし、再受験生や、科目の概要がおおまかに把握できている受験生であれば最初から問題演習に特化して学習していけばよいと思っています。

 

テキスト読みと問題演習の具体的な攻略法

テキストは読まなくていいのか?
テキストは全く読まなくてよいと言っているわけではありません。

 

社労士試験科目は全く未知の領域という初学者の方は、まず一通りテキストを読んで科目の概要を把握するのはよいことだと思います。
ただし、テキスト読みに時間をかけないという意識は必要かと思います。

 

テキストについては、どんなテキストを選ぶかということと、どんな読み方をするかで大きく2つの方法があります。

 

学習時期(本試験までの勉強期間)であるとか、社労士試験科目に全く経験があるのかないのか、などで変わってきますので、ご自身の状況で判断されるとよいかと思います。

 

それなりのボリュームのあるテキストをある程度時間をかけるのか、入門書と言われる簡易な本でさらっと読むのか、これだけでテキスト勉強の時間は大きく変わってきます。

 

 

では、具体的な読み方です。
ある程度テキスト読みに時間をかけられる場合には、テキストの効率よい読み方として、「速読」、「繰り返し」が有効です。
まず最初はテキストをスピードを意識して読んでいきます。
このスピード感は意識して取り組んでください。高速で回転させることに意味があるからです。
これでおぼろげながら、各科目の全体像、イメージが掴めてきます。

 

各科目に各章ないし単元があると思います。
仮に、10の章を勉強するとします。初日は1章をまず5分で速読します。

 

ここで大事なのは理解しようと思わないこと。わからなくてもいいから次に進むことを意識します。

 

次に、再度1章を重要語句やポイントをチェックしながら熟読。時間の目安は20分〜30分。さらに、3回目の通読。これも5分で速読。これで1日目は終了です。

 

2日目。1章の速読を5分。2章も、1日目と同様に3回の通読をします。(5分⇒20分〜30分⇒5分)
3日目。1章・2章の速読を5分。3章を1日目と同様に3回通読。
4日目。3日目と同じ要領で2章・3章速読したら、4章を3回通読。

 

この繰り返しで進めていくことで、何度も同じ章を読み返すことになります。
これで、最初はチンプンカンプンだった内容が自然と理解できているようになります。

 

「分からないところがないようにじっくり読んでいるので時間がかかる」
この時点で失敗しています。

 

最初から読んだすぐから書かれていることを理解できるなんてことはないからです。

 

とにかく、書かれていることが良くわからなくても1回通読してみてください。
特に、初めて社労士の学習をする人は、とにかくわからなくても1回通読すること。

 

ただ読み通しただけなのに、;2回目からは分からない点が確実に減ります。
最初は専門用語自体がわかりませんが、;読み進んで行くと、それまで読んだ知識のベースが少しずつできてくるので、「なんとなく」わかることが多くなってくるというわけですね。

 

そして、3回目は、知識を整理整頓して理解し、記憶を定着させる段階です。
;関連条文や関連する場面で覚える方が、ずっと理解しやすく、体系的な知識ができます。
いずれにしても、あくまでテキスト読みに時間をかけないことが前提です。
本試験までの学習機関が短い場合などは、上記のような読み方をしていてはかなりの時間をかけることになりますからおススメできません。

 

科目ごとに、あるいは全科目がまとまっている社労士試験科目の入門書でざっと一通り目を通してから問題演習に取りかかるということも考えていいと思います。

 

また、講義付の社労士講座を受けている人なら、まず講義を一通り聴いて各科目の概要を抑えます。
次に、問題集なり答練に取りかかります。問題を解きながら、というより読みながら出題箇所をテキストにチェックしていきます。

 

と同時に、その周辺の記述もできるだけ読むようにしていました。
なぜなら、本試験では、過去問で出た出題箇所を表現を微妙に変えながら出題されるから。
出題された周辺の記述は結構重要ということですね。

 

私は出題年度の数字をテキストの該当箇所の文章の前後に◯で囲んで書き込んでいきました。
こうすると、繰り返し出題されている箇所がテキスト上で一目瞭然になります。

 

マーカーを引くやり方だと、マーカーだらけになる可能性があるので、上記のようにしていました。
もし、問題の該当箇所がテキストに記載がない場合はテキストの余白に書き込んでいきます。

 

基本的に、テキストというのは過去の試験問題を土台にして作られているとは思うのですが、過去に出題された箇所を行間に表記してあるものはあまり見受けられません。(ただし、今はそういうテキストも出てきました)

 

だとしたら、自分でテキストを作り上げていくしかありません。
こうして作り上げたテキストは、問題集とリンクされた状態になります。

 

では、この状態からどんな利点が生まれるのでしょうか。

 

まず、テキストを読むときに、書き込みによってどこが重要なのか把握しながら読むことができます。
さらに問題演習により、テキストとは別の角度で解説がされているので、テキストの理解がより深まります。

 

しかし、それだけではありません。
テキストの内容を覚える速度が加速するということです。

 

ここは重要なので繰り返しましょう。

 

「ただテキストを読むより早く理解し記憶できる」
ということです。

 

分厚いテキストを全部読んでも、時間もかかるし、なかなか覚えられませんよね。
しかし、チェックされている箇所だけを飛ばし読みするのは比較的容易にできるはずです。
さらに、チェックされている箇所を読むということは、問題演習の復習にもなるわけです。

 

過去問題は必ず攻略するべきか?

なお、過去問題のマスターは社労士試験に必須なのかどうかですが、結論から言いますと絶対に必要だと思います。
他の難関資格と比較しても社労士試験は過去問に依存している割合が高いです。
中小企業診断士・税理士・行政書士、いずれも過去問題の依存度が依然と比べてかなり低下しています。

 

社労士試験は他の同レベルの国家試験に比べて格段に過去問依存度が高い試験であることがわかっています。
実際に、社労士資格学校で用意される答練の問題の大半が過去に出題された問題で、資格学校オリジナルの問題はその多くが直近数年間の法改正の箇所の問題と言われています。

 

ただ、過去問すべてをマスターする必要はありません。
なぜから、過去問題の中には繰り返し出題されるものもあれば、今後まず出題されることはないような問題も含まれているからです。
今後出題されるような過去問題はマスターする必要は全くありません。

 

具体的な問題集の解き方はこちらをお読み下さい。

 

矢印問題集はまず解かない

 

 

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