社労士通信講座がこなせないときは
実際によくあるケースです。
通信講座で定期的に教材が送られてくる場合、一度つまずいてしまうと、どんどん未消化の教材が溜まってきてしまい、やる気をなくすという悪循環に陥りがちです。
この場合、
特に、勉強のモチベーションが下がることがいちばん大きな問題です。
通常、いくつかの講座がセットになった総合講座を申し込んでいる受験生が多いと思いますが、こうした総合講座ですと、
- 講義を収録したカセットがある
- 模擬試験がある
- 科目ごとの小テストがある
- 法改正講座・白書対策講座が付いている
- 自習用の問題集が付いている
- 総まとめ講座が付いている
など魅力的なラインナップで、これらをこなしていれば、十分合格ラインに到達できるだろうという安心感はあります。
実際に、仮に全ての教材を完璧にこなすことができれば、社労士合格はかなり現実的なものになるでしょう。
とはいえ現実には、並大抵の量ではないため、せっかくの教材を完璧に仕上げるとっていうのが現実的ではありません。よほど、勉強時間が十分に取れる受験生ならいざ知らず、多くの社労士受験生は少ない時間で勉強時間を捻出しているわけです。
至れり尽くせりの教材を完璧に仕上げるなんて合格者のうちの1割もいるのでしょうか?
それどころか、社労士試験にチャレンジしようとする方で、勉強は始めたけれども途中で挫折して受験すらあきらめたということが多いはず。私の周りでもそんな方はたくさんいましたね。
社労士試験の合格者は受験者の6%程度かもしれませんが、社労士試験受験を志した方を含めれば、いざ合格までいった確率は相当に低いことがお分かりになると思います。
その途中脱落の方の中でも、講座の進度に追いつかず、挫折してしまったという例も少なくないでしょう。
では、挫折しないためにはどのような心得が必要なのでしょうか。
それはずばり、
思い切って捨てる勇気を持つ
ということです。
例えば、
・講義収録のCDが聴けないまま溜まっている
→→溜まった分はやらないと決める
・模擬試験の復習に手をつけられない、あるいは全く手をつけていない
→→解答解説が送られてきてから、正解率の高い問題だけを選んでやる
・テキストを読む余裕がない
→→テキストの中で、問題演習でチェックした箇所だけを読む。
・すでに終了した科目を復習する時間がない
→→複数の科目を同時並行で学習するのではなく、1科目に絞る
カリキュラム通りにいかないとやる気が急激に失せてしまうのは必然です。
しかし、それだけは回避すべきです。
従って、まず未消化になってしまった分は思い切って捨ててください。
そして、カリキュラムの進度に合わせて学習を始めて下さい。
しかし、それだけでは根本的な解決にはなりませんので、学習計画を見直してみて下さい。
少し欲張った計画になってはいませんか。
案外、気負って無理のある計画を立ててしまうものです。無理のない余裕のある計画に組み直しましょう。
調整日などの期間も設けて、勉強できなかった場合も想定して勉強計画を立ててみてください。
そして、完璧を目指さず、全科目をできる限り早く回転することを第一優先で考えてみてください。
社労士合格者といっても、当たり前のことを確実にこなしたからこそ合格する力が付いたわけで特殊な能力があるとか、特殊な勉強法を編み出したわけではありません。
無理なく、自分の出来る範囲で着実な力を身に付けるように心がけてみてはいかがでしょうか?