社労士 合格 直前期 勉強法

社労士試験で大切な直前期の過ごし方とは?

直前期はさまざまな気持ちが交錯しますね。

 

自信と不安が交錯します。いや、不安ばかりでしょうか。
社労士試験の範囲の広さに嘆き、暗記項目の多さにウンザリするばかり・・・。

 

模擬試験を受けてショックを受けたり、計画通りにいかない勉強の進行状況に、ついつい今年はダメなんじゃないかと弱気になってしまいがちですね。

 

やらなければならない教材はいっぱいあるけれども、まだまだ手付かず。

 

そんな方が多いかもしれません。

 

合格者は雲の上の人?

私が社労士試験の勉強を開始した最初のころ、ある社労士受験予備校で合格者の受験勉強の体験談を聞く機会がありました。

 

まだ若い女性の方でした。
話された内容は全く覚えていませんが、初学者の私にとって、とにかく「光り輝く遠い存在」でした。

 

きっと、ずっと猛勉強をしてきて、取得した知識もすごいのだろうな・・・などと考えながら話しを聞いていました。

 

まさに「雲の上の存在」でしたね。

 

受験生からしたら社労士合格者というのはやはり憧れの存在。
ところが、いざ自分が合格してみて、このイメージはかなり変わりました。

 

その若い女性の方はすばらしい実力だったのかもしれませんが、私はといえば、ひたすら自分で決めた最低ノルマの詰め込みを試験の前日までやっていた、余裕のカケラもない受験生です。

 

本当はもっとやりたい箇所がたくさんあったのですが、最低ノルマの範囲までしか仕上げることができなかったのです。

 

それでも、合格ラインは大きく超えていました。

 

合格者は自分よりはるかにできる人ではなく、同じように苦しみ、難問が出れば頭を抱えているのです。

 

まずは、合格者といえども遠い存在ではない・・・しっかりポイントを押さえれば手の届く身近な存在だと思ってみませんか?
何を聞かれても答えられるのが合格者じゃなく、試験に合格できるだけの必要な知識を正確に覚えたかどうかで勝敗が決まるってこと。

 

もちろん、勉強もせず簡単に受かる試験では決してありませんので、念のため。

 

社労士受験直前期に避けたい学習パターン

ここで、私が失敗した受験1回目の直前期の学習パターンをあげてみましょう。

 

 1.今までやってきたテキストがこなせそうにないので、総まとめ的なテキストを新たに買い求め勉強を始める。
 2.合格する自信を持てないまま、今まで手がけてきた教材の総復習とともに新しい出題範囲も合わせ幅広く取りかかる。

 

戦略のないまま、また自信が持てないまま、貴重な直前期を過ごしてしまいました。

 

しかし、2回目の挑戦のときは、直前期の過ごしかたは1回目と大きく変わっています。

 

直前期の社労士試験対策法

わたしが合格した年の社労士試験のことです。

 

この年は、「社会保険に関する一般常識」(以下、社一)の択一式が、健康保険や年金からの出題ばかりで、国民健康保険法やら児童手当法など社一の法律科目がまったく出題されませんでした。

 

健康保険や年金で学習した知識でも十分解ける問題ばかりだったのです。

 

わたしは「社一」をそれなりに勉強していたので、まさに肩透かしをくらった感じでした。
正直、一生懸命やってソンしたなと思いましたね。

 

同時に、わたしは思いました。

 

「社一まで手が回らずまったく勉強できなかったけれど、この出題だったので助かった」
・・・そんな合格者も間違いなくいたはずだと。

 

 

 

一般的に、まったく手付かずの科目があれば合格をあきらめても不思議ではありません。
しかし、あきらめずに受験しさらに合格するまでに至ったというのは、社労士試験に合格したいという強い気持ちがあったから。

 

そして、最後まで合格をあきらめなかったというところにあると思うのです。

 

一番まずいと思うのは、半分あきらめながら勉強している人です。
あれもこれも最低限ここまではやらないとまずいだろうという発想で、結局どれも中途半端になってしまいがちです。

 

こうした場合、自分でも合格できるんだという自信が持てるような勉強を心がけないとなかなか自信は生まれてこないと思います。

 

そして、自分の置かれた環境、自分の実力を客観的にみて、最も合格する可能性の高い勉強法を選択しなくてはいけません。

 

では、どのようにこの直前期を乗り越えたらいいのでしょう。

 

それは、

 

「不確実な知識を確実なものにする」

 

これこそが社労士試験合格に不可欠で、これだけで大幅な得点力アップが見込めます。

 

あきらめずに、できる範囲を確実を抑えていくことしかありません。
そして、確実な知識をほんの少しずつ蓄積していった結果が社労士試験では合格につながるのです。

 

勉強が進んでいないと感じる人は、往々にして、勉強の範囲を広げてしまいがちです。
特に本試験レベルの問題を解いていて、全く歯が立たない場合など、そう思ってしまいがちです。
「本試験ではこんなに細かい知識が要求されるのか?」と。

 

そして、ついつい手を広げてしまいがちですが、実際には不確実な知識が増えるだけで、実力はほとんど伸びないんですね。

 

どこかで見たことがある問題だけど、はっきり覚えていないという知識だけが増えていくので、問題の正誤の判断が結局できないのです。
社労士試験受験の1年目の自分がまさにその状態でした。
試験会場で問題を解いていて、「どこかで見たことあるな」と感じた問題は結構多かったです。
でも、正確に記憶できていないので正誤の判断ができないんですね。

 

実力を伸ばす一番の勉強は、確実な知識を増やしていくこと、これに徹底したほうがいいです。
直前期はこのポイントに集中してほしいなと思います。

 

これから、本試験まで自分がやれる範囲のことを完璧にする。確実な知識となるまでひたすら繰り返す。
直前期にはまずそのことに専念して下さい。

 

手を広げるのは、それからでも十分です。
この勉強の時間配分や加減というか、順番というのか、そのあたりがとても大切なんですね。

 

長い期間費やしてきた学習期間で得た知識は、実際に社労士試験の本試験で使えるようにしておかなければいけません。
直前の1ヶ月あるいは1ヶ月半の期間では、知識の総整理をおこない、「確実に使える知識」にしておく必要があります。

 

私の場合、直前期に、すでに一度仕上げていた答練の総復習に入ったところ、前に学習したことをかなり忘れてしまっており大変焦りました。

 

そこそこ知識が定着しているものと思っていましたので、ショックでした。
完全に計画が崩れてしまったのです。

 

しかし、迷っているヒマはありません。
他にも法改正、白書、一般常識などやるべきことは山ほどあります。
テキストの読み込みも当然やるべきだと思っていました。

 

しかし、これまでにやった問題だけでも相当の量があり復習にも時間がかかります。

 

そこで、すでに学習を始めていた「直前の社労士総まとめ講座」は思い切って切り捨てることにしました。
この講座は、パック講座にセットになって付いていたものなので、単独で購入したものではありませんでしたが、単独で申し込めばたしか3万円以上はする代物でした。

 

「もったいない人間」のわたしとしては、泣く泣く切り捨てました。

 

その分、いままで手掛けてきたもの、特に答練の問題だけはとにかく完璧にしようと決意しました。
そして、ひたすらできるようになるまで繰り返しました。

 

それまでは最大で1日5時間勉強するのが限界でしたが、直前1ヵ月の期間は平均すると6時間ほど勉強し何とか詰め込みました。

 

怠け者のわたしにとってはつらい日々でした。
早くこの苦しい時期がすぎてほしいと願いながら勉強したものです。

 

恥ずかしい話しですが、
結局、テキストを読み返すこともできず、社労士試験の本番を迎えました。

 

しかし、答練などこれまで手掛けた問題だけは、なんとか本試験前日にやっと正解率100%にしました。

 

本当に100%にできたのはギリギリ試験日前日です。前日は1日中勉強してました。
これまで生きてきた中で一番勉強した1日でした。

 

テキストを読んでいたら、おそらくどちらも中途半端になったでしょう。

 

結果はといえば、合格ラインを大きく上回る得点を取ることができ、自分でもびっくりしました。

 

わたしはこの時期に、合格に不可欠な得点力という大きな武器を身につけたのだと思っています。

 

社労士学習 計画どおりにいかない

そもそも、余裕のない計画を組んでいないか考えてみることです。
生活していれば、色々な雑事が入ってくるわけで、社労士の勉強だけしているわけにはいきません。

 

仮に、社労士の勉強だけしていればいい環境だったとしても、「今日は勉強する気になれない」日だってあるはずです。

 

自分を追い込むのはよいことかもしれませんが、一度計画が崩れると脆いものです。
そこで、学習計画は余裕のある計画にしましょう。

 

私の場合は、週に1日は予備日を設けて基本オフの日を設定しました。

 

あと、連続3時間なんて普通は集中して勉強できませんから、よく言われますが、細切れ時間を使うことです。
5分でも問題が何問か解けます。

 

また、直前期は文句いわずに、一心不乱に勉強することです。
多少、学習計画に遅れがあっても、この直前期の頑張りで取り戻せますし、この時期の勉強が最も実力が付きます。

 

 

次は模擬試験の受け方や回数などで私の考えをお伝えしたいと思います。

 

矢印模擬試験は何度も受けろというけれど

 

 

 

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