社労士受験業界の知っておきたい事情とは?
受験生にやさしい通信講座とは?
資格予備校では合格実績がすべてですから、しっかりと合格できるだけの知識を受講生に覚えてもらおうと膨大な量を受講生に強いるのです。
確かに、最後まで受講できた受講生の合格率は上がるでしょう。
しかし、学習途中で脱落してしまう受講生も大量に出てしまうという現実もあるのです。
学校によっては9割が途中で学習を断念すると言いますから、とても残念なことです。
大手社労士資格予備校のボリューム満点の教材を見れば安心感はありますが、実際にはその6,7割をしっかりとこなせば十分合格圏内に入る場合も多いのです。
私自身も、ボリューム満点の総合講座を受講していました。すべての教材を仕上げるということは、現実的に不可能でした。次々に送られてくる教材はある意味で恐怖でもありました。
そこで、
思い切って教材を絞って、繰り返し完ぺきに仕上げることを最優先したことが合格につながりました。
たくさんの教材を提供すれば、その分単価は上がり、受験予備校側はよいかもしれませんが、受験生には過度な情報提供になってしまっていることを受験予備校は反省すべきでしょう。
では、どのような社労士通信講座が受験生にやさしい通信講座といえるでしょうか?
合格に必要な教材だけに絞り、受講生の負担も軽減したうえで、最短距離で試験に合格できるように工夫された社労士講座。
そのような社労士講座であれば、途中で挫折することも少なく、また価格も低く抑えられ、受験生にやさしい社労士通信講座といえそうです。
また、勇気を持って教材を絞ることも大切です。
通信講座の合格率は大切か?
社会保険労務士講座の合格率は、教育訓練給付金の検索サービスから調べることができます。
しかし、
この合格率というものは、受講した受験生のレベルや計算根拠、受講生の数などによって大きく数字が変わる場合があります。
たとえば、再受験生を対象にした問題演習中心の講座であれば合格率が高いのは当たり前ですね。
また、全国平均の合格率自体が独学なども含めたすべての社労士受験生の合格率であるのに対し、教育訓練給付金の検索サービスから調べられる各講座の合格率とは、一定の受講条件をクリアした受講生の合格率ですから、そもそも比較対象となる受験生の基準が違うんですね。
検索サービスから調べられる各社労士講座の合格率が、全国平均よりはるかに高いのは当たり前で、もし全国平均並みの合格率の講座なら何かしらの問題があるかもしれません。
合格率を公表していない社労士予備校すらありますから、合格率というアプローチだけで社労士通信講座を選ばないほうが賢明だと思います。
通信講座のワナに注意
ではつぎに、通信講座を利用する場合の注意点を述べましょう。
予備校で開講されている講座には、さまざまな講座がパックになったものと、単科講座があります。
パック講座のなかでも、模試や直前まとめなどまで入ったフルパックのものは予備校側としても一番看板とする講座であり、高額商品であるので力を入れて宣伝しています。
よく「上級者必勝○○コース」とか「本科生○○総合コース」と称されるものです。
これは、金額もさることながら、至れり尽くせりの内容になっています。受験生にとってはとても魅力的な講座だと思います。
このコースの内容をほぼ完璧にこなせたら、択一式で合格点に至らないということはちょっと考えにくいです。
それくらいの実力はつくでしょう。
しかし、ここに大きな落とし穴があるのでぜひ注意していただきたいのです。
それは、
ハンパな分量じゃない
ということです。
一日中、勉強に専念できる環境の方は別として、どこかに勤めているとか、家事・育児があるという方だとこなすのがとても大変です。
そこで、自分の学習環境に合わせて、フルコースに入っている講座の一部を思い切って捨てるとか、逆に強化したい箇所は別にオプション講座を求め勉強するというように、自分に合わせたやりかたが必要になってきます。
また、古い教材をネットオークションなどで購入して費用を安く済まそうと思う受験生がいますが、古い教材は使いにくいこと間違いないです。
法改正の箇所は自分で調べて修正していかなければなりませんし、そもそも法改正箇所がどこなのかがまずわからないでしょう。
そんな苦労をするくらいなら、まだ市販のテキスト・問題集を買って独学で勉強するほうがよっぽどましです。
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