社労士試験の難易度
行政書士試験と社労士試験の難易度比較
社労士の仕事というのは行政書士と比較されることが多く、試験に関してもやはり比較されることが多いです。
元々社労士と行政書士というのは同じ資格でしたので、どうしても比較されてしまうんですね。
つまり、行政書士であれば社労士になれた時代もあったので切っても切り離せない関係なのかもしれませんね。
社労士というのは社会保険労務士のことをいいますが、試験の難易度としては社会保険労務士試験のほうが行政書士試験よりも難しいと言われています。
もともとは同じ資格だったのにどうして社労士の方が難しいのかというと、あえて別々の資格になったことで社労士試験の場合は試験範囲が細分化されたために、社労士試験に合格するためにはとても沢山の勉強量が必要となってしまったんですね。
実際に、8科目の一つ一つのボリュームがとてもたくさんあるので、全ての科目をある程度勉強しようとなると相当な時間と労力が必要になってきてしまいます。
ですから、社労士になることを諦めて行政書士を目指すという人もいるようですが、とはいっても、行政書士の試験もけっこうな難関です。
行政書士試験の場合は、試験の難易度に関わりなく正解率で合否が決まりますから、受験年度によって、合格率が大きく変動します。
試験内容が難しい年は合格率3%とかのときもあります。
なお、実際に資格を取った後、就職や転職に有利な資格というのは社労士と言われていますが、行政書士資格だけで成功している人はたくさんいますから一括りにしないほうがいいです。
仕事の違いとしては、行政書士の仕事というのは一般の人が代行することもできますが、社労士の仕事の場合には代行することができないという面があります。社員の入退者の手続きの代行業務なんかは社労士業務の代表的なものですが、資格がないと代行業務はできないんですね。
また、行政書士の求人はほとんどありませんが、社労士事務所の求人は結構出ていますし一般的な企業や行政機関で社労士資格が必要な求人募集があります。
税理士試験と社労士試験の難易度比較
税理士試験は社労士試験と比べて難しいと言われています。
確かに、税理士試験は科目ごとの難易度も相当なもので1科目の合格を果たすだけでも相当の勉強時間が必要です。
但し、税理士試験は社労士試験と違って、複数年の受験が可能ですから、すでに合格した科目は再受験しなくていいというのはありがたいところです。
社労士試験の場合は一発勝負なのでそんなわけにはいきませんね。
全ての科目を総合して合格ラインが設定されているからです。
ですから、受験科目ごとに比較したら、税理士試験の方が社労士試験よりも難しいのかもしれませんが、一発合格が必要な社労士試験はある意味では税理士試験より難関と言えるのかもしれません。
でも、税理士試験の場合は、長期受験の受験生も世の中には多くいて、後1科目で税理士試験に合格なのに、その1科目がなかなか合格できないなんてケースも多いです。
一方、税理士資格は大学院を2つ行くことで試験を回避できますから(裏ルート?)、一概に社労士と税理士でどちらが合格しやすいか、試験の難易度だけで比較できない面もあると思います。
宅建試験と社労士試験の難易度比較
宅地建物取引士試験は法律系の登竜門の国家試験と言われている試験です。
つまり、最初に法律系の国家資格を取得しようとしたときに真っ先に受験しようとする人が多い試験と言えますね。
不動産販売の営業の人やアパート賃貸会社に勤めている人はこの資格が実務で必要なこともあるので、不動産業界の人は結構受験する場合が多いようです。
私の場合は、不動産業界とは全く畑違いでしたが、何か国家資格を取得したいと考えたときに受験を考えたのが、この宅建資格でした。
法律系の資格に挑戦するのは初めてでしたが、幸いなことに半年ほどの勉強で1回受験で合格できました。
私と同じように、何か国家資格が欲しいなという時に最初に宅建試験チャレンジする人は多いのではないでしょうか?
宅建試験合格で弾みがついて、私はそのあとに、社労士試験に挑戦するわけですが、両方の試験を経験してみて、
社労士試験は宅建試験と比べて、少なくとも3倍の努力が必要だったなというところが実感です。
まあ、実際に試験合格率を比較しても、宅建試験がだいたい15%前後に対して社労士試験は2〜8%ほどですから、確実に社労士試験の方が難関といえます。
さらに、社労士試験受験生の方が、勉強してきた量であったり努力の質といった面で、宅建試験受験生と比べて頑張り度は高いと感じます。
社労士試験に合格するまでには、程度の差こそあれ、自分自身や家族などの周りの人にも相当な犠牲を強いるはずです。
また、宅建試験の場合はある程度の実力が身に付けばほぼ確実に合格できますが、社労士試験の場合はよほどの実力者でも10回受けて10回合格するのは難しいと思われます。
なぜなら、選択式の存在があるからです。誰も見たことがないような問題文が出題されることが常ですから運で合否が左右される要素が強いんですね。
以上、参考になれば幸いです。