社労士試験に合格しやすい人の資質とは?
「どんな人が合格しやすいですか?」
と聞かれたら、わたしなら次の2つの資質を持った人を挙げたいと思います。
ひとつは、
必ず合格するという強い思いを持っている人です。
この、合格への気持ちを強く持っている人は、それが強ければ強いほど、試験に関しておおよそのことは解決してしまいます。
多少、勉強方法が間違っていたとしても、です!
勉強を続けていく上では、さまざまな障害があるはずです。
「毎日必ず2時間、3時間勉強する」・・・
簡単そうにみえて、実際にはとても難しいことではないでしょうか。
試験に挑戦するということは、多くの場合、自分だけではなく、家族やその周りの人たちの計り知れない犠牲、あるいは惜しみない協力といったものの上に成り立っているといえるのかもしれません。
そういった背景を意識し、「必ず合格する」という強い思いが自分を奮い立たせてくれるのです。
つぎに、
「他者の意見を素直に受け入れて、自分の状況に置き換えることができる人」
も合格しやすい人です。
よく、「私はあまり頭もよくないし・・・」と言われる方がみえますが、私は人間の頭脳にはそれほど大きな個人差はないと思っています。
もちろん、天才型の方はいらっしゃるのでしょうが、大部分の方はドングリの背比べと考えてもよいのではないでしょうか。
では、同じ勉強時間でも、人によって試験の得点に大きな差異が生じるのはなぜでしょうか。
私は、要領がいいかどうかの違いだけだと思っています。
では、社労士試験において要領がよくなるためには、どうすればよいでしょうか。
それには、まず勉強のしかたを素直に学ぶことです。
すべてを自分で解決しようと試行錯誤を繰り返してはいくら時間があっても足りないでしょう。
そして、学んだら次に、自分の学習環境に置き換えて実践することです。
「自分の環境ならこうしたらもっと効率よく学習が進むのではないか」とか「今度はこうしてみよう」とか工夫する考え方を持てると成長できます。
工夫がないと勉強時間や集中力の違いでしか他の受験生と違いを出すことができません。
取りあえず勉強するという姿勢でなく、まずはいったん立ち止まって考える癖をつけておくと成長することができると思うんです。
例えば、社労士試験の勉強をしていく中で、
「テキストや講義で学んだ章について過去問を解く」
という勉強法に取り組んでいる受験生も多いでしょう。
この時に、
「繰り返し覚えたはずなのに、問題に解こうとするとまったく解けない」といったケースが出てきます。
なぜ「いざ問題」となると、まったく解けないかといえば
「要点を正確に整理して記憶理解していない」ことにあります。
社労士試験の択一式では、正しそうに見える選択肢や微妙な言い回しの正誤の判断が付きにくい選択肢が出てきます。これを攻略できない限り合格点を取ることはできません。
そのためには、問題演習を重点を置いて繰り返し問題を解くことが必要です。
しかも、2度と出ないような過去問ではなく頻出論点を中心に大量の問題を繰り返し解いて完璧に解くるように仕上げることが大事です。
これは、社労士試験に限らず難関国家試験の対策においては基本中の基本ですが、意外と小さいな頃から慣れ親しんだテキスト中心の勉強に捉われてしまって得点力が伸びないというケースが非常に多いんです。
「合格ライン突破」第一優先のはず。
良問題を繰り返し解くことで出題ポイントが効率良く覚えられ効率よい社労士試験突破の近道となります。
この勉強法の切り替えやアドバイスに柔軟に対応できるマインドが大切なんじゃないかと思うわけです。
とは言っても難しく考える必要はありません。
受験のプロによる分析を元に作成された教材を信じて集中して勉強を進めていけばよいだけです。
あれもこれも幅広く手を出し勉強方法も迷いながらだとうまくいかないことが多いでしょう。