評判の高い社労士試験に合格できる通信講座は?
自分に合った社労士講座を選ぶために
社労士試験のような難関試験に挑戦する場合、自分に学習環境に合った講座を選ぶことは大事なことです。
試験勉強に専念できる環境の方もいれば、仕事をしながらとか、家事の合間とか片手間に学習しなければならない環境の方など、さまざまでしょう。
また、社労士試験受験が初めての方と何度も受験されている方とでは、学習の進度も変わってきますから、それも判断材料になるでしょう。
さらに、予算との関わりもあるでしょう。
基本は独学だが、白書対策や法改正対策は単科の講座をオプションで選択するという方もいるでしょう。
このように、受験生の勉強環境やこれまでの学習歴などで自分に合った社労士受験講座は違ってきて当然なんです。
でも、多くの受験生は何を基準に社労士講座を選んだらいいのかわからないため、安易に有名な受験予備校を選んでしまいがちなんですね。
独学で社労士合格は可能なのか?
社会保険労務士の資格取得を目指す際には「通学」「通信」「独学」という選択肢があります。
この中で独学のメリットは、
なんと言ってもいつでも手軽に比較的安い価格で勉強できるという点にあります。
ただし、正直なところ、
私は社労士試験では独学で合格するにはかなり厳しい試験だと思います。
例えば宅建なら独学でも全然独学で行けると思います。
自分の経験からも宅建は独学でも大丈夫です。
一方、司法試験とか司法書士試験に目を向けてみますと、独学合格なんてまずあり得ない世界です。
国家試験でも難易度が上がれば上がるほど、独学での合格は非常に困難になってきます。
社労士試験は難関国家試験ですから、独学での合格はかなり厳しいというのが私の考えです。
では、独学と、通信講座・通学講座の大きな違いは何かといったら、
講義があるかどうかです。
予備校の講師は、講義時間の何倍もの時間を費やして準備しています。
自分の代わりに勉強してくれてその成果を教えてくれるわけです。
さらに優秀な講師なら、テキストに書かれた内容をただ説明するのではなく、いかに受講生に理解してもらうかに労力を費やしています。
そのような優秀な講義は、受講生の実力を一気に引き上げてくれる効果があります。
ここで、講義の威力を私が強く実感した経験を紹介します。
厚生年金の科目の中で、「在職老齢年金」は、その仕組みの中でいくつかの数式が出てきます。
でも、テキストを読むだけでは、なぜそのような数式になっているのか最初は全く理解できませんでした。
ところが講義の中で、
図解して説明されることで、一気にその数式の意味が理解できたんです!
また、独学の場合は情報の古さという致命的な弱点があります。
独学は市販のテキストを使用することになりますが、
市販されたテキストって、作成してから結構期間が経っているので、残念ながら情報としては結構古いと言わざるを得ません。
じゃあ、市販じゃない通信用・通学用のテキストなら市販のテキストよりも情報が新しいかといえばそうじゃない場合もあるので、一概に言えませんが、予備校の責任として法改正情報は何らかの方法で受講生に提供してくれるはず。
市販のテキストだけで情報が古いという不安を抱えながら勉強するよりははるかにいいはずです。
独学は、通信や通学と比べ数倍の勉強量が必要なのではないかと思っています。
社労士試験の合格者で独学だけで合格した人の割合はかなり低いと思います。
私の知っている同期合格者で独学で合格した人は20人くらいの中で1人だけでした。
ちなみにその方は失業中で、勉強に専念できる環境の方でした。
独学で社会保険労務士試験に合格できないことはないと思いますが、その場合でも、少なくとも法改正講座や一般常識講座などをオプションで受講されている例が多いのではないかと思います。
通学講座は社労士勉強に効率よく合格できるの?
10年以上前までは、社労士合格者の大半は通学講座受講生が独占していたという歴史がありました。
通信講座合格者は全体の1割程度で独学者はほぼいない、そんな時代でした。
確かに通学講座であれば、以前であれば、通学講座の場合の利点である、直接講師に直接疑問点を聞く事ができるとか、受講生同士の切磋琢磨できる環境、自分の実力がどの程度なのか把握しやすい点、など通信講座との明確な学習環境の違いがありました。
しかし、今はIT技術の進化で通信講座のマイナス面が解消され利点が目立つようになりました。
通学講座の場合は教室まで通学する必要がありますので、近隣に学校が無い場合にはそもそも物理的に通学する事ができません。
いくら授業の振替制度があっても、原則は決まった時間に決まった教室に向かわなければいけませんので、社会人の方など、常に時間通りに資格学校に行くことができないことも多いかもしれません。
通信講座でも無理なく社労士試験に合格できる
通信講座の場合、やはり勉強時間が自由に取れていつでもどこでも勉強できるという点が大きなメリットです。
スマホで講義から問題演習まで完結できる通信講座も出てきており、通学講座のように講義の時間に自分が合わせる必要もありません。
教材費の費用も抑えられることで、通学講座と比べて圧倒的に低価格の通信講座がたくさん出てきています。
通学講座と比較すると受験仲間がいないという点がありますが、今はネットで受講生同士の交流も感じられるようにもなりましたので、全く受講生同士の交流がないということでもなくなりました。
一方、通信教育のデメリットとしては、通学講座のように決まった時間に勉強するわけではありませんので、自身の管理がしっかりとしていないといけないという面はあります。
通信講座のワナに注意
社労士資格予備校では、膨大な学習量を受講生に強いる傾向があるという現実をご存じでしょうか?
資格予備校では合格実績がすべてですから、しっかりと合格できるだけの知識を受講生に覚えてもらおうと膨大な量を受講生に強いるのです。
確かに、最後まで受講できた受講生の合格率は上がるでしょう。
しかし、学習途中で脱落してしまう受講生も大量に出てしまうという現実もあるのです。
学校によっては9割が途中で学習を断念すると言いますから、とても残念なことです。
予備校で開講されている講座には、さまざまな講座がパックになったものと、単科講座があります。
パック講座のなかでも、模試や直前まとめなどまで入ったフルパックのものは予備校側としても一番看板とする講座であり、高額商品であるので力を入れて宣伝しています。
よく「上級者必勝○○コース」とか「本科生○○総合コース」と称されるものです。
これは、金額もさることながら、至れり尽くせりの内容になっています。受験生にとってはとても魅力的な講座だと思います。
このコースの内容をほぼ完璧にこなせたら、択一式で合格点に至らないということはちょっと考えにくいです。
それくらいの実力はつくでしょう。
しかし、ここに大きな落とし穴があるのでぜひ注意していただきたいのです。
それは、
ハンパな分量じゃない
ということです。
私自身も、ボリューム満点の総合講座を受講していました。すべての教材を仕上げるということは、現実的に不可能でした。次々に送られてくる教材はある意味で恐怖でもありました。
そこで、
思い切って教材を絞って、繰り返し完ぺきに仕上げることを最優先したことが合格につながりました。
大手社労士資格予備校のボリューム満点の教材を見れば安心感はありますが、実際にはその6,7割をしっかりとこなせば十分合格圏内に入る場合も多いのです。
たくさんの教材を提供すれば、その分単価は上がり、受験予備校側はよいかもしれませんが、受験生には過度な情報提供になってしまっていることを受験予備校は反省すべきでしょう。
また、古い教材をネットオークションなどで購入して費用を安く済まそうと思う受験生がいますが、古い教材は使いにくいこと間違いないです。
法改正の箇所は自分で調べて修正していかなければなりませんし、そもそも法改正箇所がどこなのかがまずわからないでしょう。
通信講座の合格率は大切か?
社会保険労務士講座の合格率は、教育訓練給付金の検索サービスから調べることができます。
しかし、
この合格率というものは、受講した受験生のレベルや計算根拠、受講生の数などによって大きく数字が変わる場合があります。
たとえば、再受験生を対象にした問題演習中心の講座であれば合格率が高いのは当たり前ですね。
また、全国平均の合格率自体が独学なども含めたすべての社労士受験生の合格率であるのに対し、教育訓練給付金の検索サービスから調べられる各講座の合格率とは、一定の受講条件をクリアした受講生の合格率ですから、そもそも比較対象となる受験生の基準が違うんですね。
検索サービスから調べられる各社労士講座の合格率が、全国平均よりはるかに高いのは当たり前で、もし全国平均並みの合格率の講座なら何かしらの問題があるかもしれません。
合格率を公表していない社労士予備校すらありますから、合格率というアプローチだけで社労士通信講座を選ばないほうが賢明だと思います。
最低限、講義付きの講座を選ぶこと
良質の講義は、テキストでは到底理解できないことをきちんと理解させ、受験生の実力を一気に引き上げてくれる効果があります。
ここが、独学にはない通信講座の強みですから、高いお金を払って通信講座を受講する以上は、最低限、講義付きの講座を選ばれることをおススメします。
特に、最近の社労士試験は試験内容が複雑になってきていますから、テキストだけの勉強では合格は難しいでしょう。
しかし一方で、予備校によって講義のレベルがかなり違っていることも知っておいたほうがよいでしょう。
一部の予備校でみられるのが、
通学講座の講義をただ収録したものを通信講座用にしている
点です。
これだと、講義中の講師の咳払いや黒板に字を書く音、質問に受け答えするシーンなどが収録されて間延びした内容になってしまうんですね。
あくまで、「通信講座は通学講座のサブ的なもの」と位置付けている予備校などにみられるようです。
これに比べ、社労通信講座を主軸としている予備校は違います。
看板講師が専用スタジオで収録した通信生向けの講義が収録されています。
講義内容がその社労士通信講座の評価につながることも多いので真剣度が違うんですね!
また、
講座の良し悪しを講義時間の長さで判断する受験生が多いようです。
しかし、これはとても危険な考え方だと私は思っています。
例えば、費用が同じ2つの通信講座があったとします。
A講座が総収録時間100時間、B講座は総収録時間50時間だとすると、単純に講義時間の長い100時間のA講座の方が割安でお得という考え方です。
黒板にチョークでカリカリ書いている音だけが流れている時間。
講師の、受験とは関係ない話しが延々続く時間。
そんな講義を長々聞かされても時間の無駄でしょう。
効率よく勉強することが大切なのに、講義時間の長さで講座の良し悪しを選ぶなんで最悪だと思うのですが・・・・。
通信講座を選ぶ場合には、こういったところもしっかり見ていきたいところです。
テキストに対するこだわりはどうか?
社労士試験においては、他の法律系の資格試験と同様に、問題演習で問題を解く力をつけないと本番ではなかなか対処できないでしょう。
学校のテスト勉強のやり方そのままに、テキストを繰り返し読んでもみても、問題を解けるようにはならないのです。
しかも、出題範囲は膨大ですから、テキストに書かれている内容を全部読むだけでも相当な時間がかかってしまいます。
多くの社労士試験の勉強を始めた受験生が、このテキスト読みの段階で挫折、脱落してしまうのはとても残念なことです。
こうした勉強法は、あたかも辞書を一から読んでいくような勉強法ですから、楽しくないですし、繰り返しテキストを読んで理解したつもりでも、全く本試験レベルの問題が解けるようにはならないため、挫折しやすいのです。
フォーサイトやユーキャンといった、テキストの評判がよい社労士通信講座では、
フルカラーで図表を豊富に採り入れたり、市販されている社労士テキストなどと比べ2分の1以下のページ数にしたり、と学習しやすい工夫をしています。
一方、当サイトでは、テキストも大切な勉強ツールではありますが、テキスト中心の勉強ではなく、
問題演習中心の勉強をおススメしています。
合格するためのサポート体制はしっかりしているか?
学習初期の段階から問題演習を勉強に組み込む方法が資格試験攻略には必要だと思っています。
とはいいながら、
具体的にどのように問題集を解いたらいいのか、テキストの読み方は?
などなど・・・
学習を進めるなかで次と々戸惑うことが数多く出てくるはずです。
受験予備校は、ただ教材を提供するだけでよいのでしょうか?
どのように勉強を進めればいいのか、より具体的に受講生にサポートする使命が受験予備校にはあると私は思います。
うれしいことに、社会保険労務士専門学校のなかにも、具体的な学習法を提案してくれるところがあります。
具体的な学習法を提案することは確かに責任も伴うことでしょう。
しかし、受験の素人である受験生に受験のプロが責任を持って適切なアドバイスをするということは、受験業界にとっても望ましい状況だと思います。
高品質で低価格が両立しているか?
縁あって、これまで10年以上、社労士受験業界のナマの流れを見てきました。
10年前と今では、とにかく情報機器の大幅な進化があり、提供される教材の内容が大きく変革してきました。
10年前の通信講座といえば、カセットテープに収録された講義テープが自宅に送られてくるような時代でしたから隔世の感があります・・・。
最近の流れとしては、
驚くような低価格でありながら、しっかりした講義CD・DVDなどの高品質な教材を提供する通信講座講座が出てきました。
これまでは、一定の市場価格で均衡が取れていたのですが、こうした高品質で低価格講座が現れたことで、業界では価格破壊が起こったとも言われたのです。
資格試験においては、合格したかどうか、その結果がすべてです。
いくら知識を持っていても不合格なら失敗ですし、合格した場合でも、トップで合格しようがギリギリで合格しようが同じ合格です。
そうであるならば、必要最少限の教材で効率よく勉強でき、価格も良心的な通信講座がいいですね!
今は、ネットを集客の中心にすることで広告宣伝費を切り詰め、低価格でよい講座を出している受験予備校が注目されています。
通信講座はいつから勉強するのがよいか?
社労士試験は1年に1回ですから、どのタイミングで勉強を開始したらよいか迷う方も多いかもしれませんね。
本試験まで数カ月しかないという時期などでは、今講座を申し込んでもどうせ合格できないから無駄になると考える方も多いかもしれません。
これについては個々のタイミングもあるので決まった正解はありませんが、むやみに受験時期を先延ばしにしてしまう必要もないのかなと思います。
わたしとしては、いつ開始してもいいと考えています。
8月の本試験に向けて、もう3カ月しかないと思っても、次の年の本試験までを考えれば1年3カ月。
けっして、長い期間ではないかと思います。
よく半年以内の勉強期間で合格すると、「超短期合格」なんて言われることがあります。
でも、勉強だけしていればいいのか、仕事などをしながらなのかでも違ってきますね。
多くの通信講座は、不合格になってしまっても、次の年次の講座は割引されますから、講座費用が全く無駄になることも基本ありません。
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